大庭 桂

2018年11月30日 (金曜日)

霜月の終わり

りんごやミカンやスルメを食べながら、原稿に向かうおばけです。
原稿を書くという作業は、脳内にイメージがかたまっていれば、それを描写するだけでいいのですが、その漠然としたイメージはかいているうちに、変化してとてつもない化け物になっていくことが、ままあります。それで、いい作品になればいいけれど、なんだかなあってことになると、これはちょっと違うかも、で筆がつまってしまいます。
筆がつまったら、がむしゃらに雑事に邁進。落ち葉掃除や片づけや料理やに全力取り組み。
それを毎日くりかえしていたのに、編集者さまに少し締め切りを延ばしていただくお願いをしたのは、11月初めでしたか。
おばけは、おいしいものを食べても紅葉に染まる山にいても、原稿のなかの次元に頭のなかを置いてきた状態3ヶ月。
そんな自分を、日本一幸せな書き手ではないかと、ふと思いました。
編集者さまは、勝手な次元の勝手なビジョンでたらたら綴られたものを読み、的確に一般的目線と、版元の希望する内容をふまえて、赤字を入れて下さいます。編集者という仕事は、書き手と版元を上手にコーディネート、コーチングして作品を本として完成させねばなりません。書き手にも版元にも絶対の信頼を得た編集者は、最高の仕事をしてくれます。
本は、図書館に入れば何十年も読まれることになります。だから、ユーチューブなどにチャチャッとライターが書いていくものとは、手間のかけ方が違うのです。校正の専門家による厳しいチェックも入るし、何より筆者に戻される書き直しは、一回や二回では済みません。書き直しに書き手が気を悪くするとすれば、その書き手はもう伸びません。よりよくなることを放棄するのですから。
どんな制約のなかでも、新たなものを産み出せないなら、書き手はやめた方がいいと思います。
さて、今から、直し原稿に向かいます。
おばけ🌿

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2018年10月20日 (土曜日)

おばけつぶやき帳

今年の夏は暑さが続き、9月は「半分青い」と台風に翻弄され10月に突入。
すずめちゃんと律くんは、皆の期待と願いに応えてくれるところに、着地。国民は安堵。
台風は、老木を十数本なぎ倒して去った。
そしてオバケは、今、原稿と日々取っ組み合い。パソコンの前に居ないときも、頭はどこかで、原稿の成り行きを考えている。
これが、11月まで続くはず。原稿のチャンネル世界と現実世界を行ったり来たりして暮らすためには、睡眠が不可欠。早寝早起き、日常雑事の働きの充実は、原稿に反映する、と思うオバケであります。
オバケは毎日、レモンハチミツ水に凝っておりやす。

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2018年7月11日 (水曜日)

おばけつぶやき帳

頼まれた原稿は、締切より早めにあげることを心がけています。
某業界紙に頼まれた某大学の企画した本の紹介原稿。紹介する本が到着して、ほどなく原稿をあげ、早めに仮ゲラを見て、おまかせしたら、早々に掲載。早めで良かった。
西日本が豪雨に見舞われ、大惨事となった。どんな業界紙も、紙面を大きく災害に割かねばならないからだ。おばけGJ。
おばけは、最近、YouTubeというものをのぞいて、社会勉強。流れる文字に、意味がわからないものがあると、Google先生にお尋ねして学ぶ。トメが姑で、コトメが小姑、ウトが舅で、ウトメが義両親。
おばけは、現代用語に少し明るくなり、満足。
YouTubeでは、安直におもしろい話が読める。
人類は皆が小説家なのだと思えてくる。ゆえに、小説家無用論も生まれてくるにちがいない、とおばけは予想している。
おばけ🌿

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2018年5月31日 (木曜日)

おばけは恵那市岩村が舞台とされる 「半分、青い 」を
どうなるのかドキドキしながら毎朝BSで見ています。
そして、あまりドキドキしないですむように、先の方までのあらすじを読んでおくことにしました。
今日は最終までのあらすじを読めて、ほっとしています。これで、毎朝少し落ち着いて、見ることができます。いい作品は、何度見てもいいです。むしろ何度も見たくなります。
すずめちゃんに、どうしてこんなセリフを言わせるか。シーンによっては心憎い演出で、何度も見ても感心するところもあり。一人一人のキャラの立たせ方のうまさは、セリフにもあるし、役者の力量もあるし、演出にもあります。
おばけつぶやき帳の管理人氏が、何年も前から音斎人を開いておられる岩村が舞台と知った時、おばけはひっくり返るほどうれしく、それからより熱心に朝ドラウォッチャーになっております。
おばけ🌿

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2018年4月29日 (日曜日)

おばけつぶやき帳

おばけつぶやき帳
4月の始まりは、少し先輩との永訣の別れから始まりました。
その後また雪も降ったし、今年の大雪はなかなか消えない、との予想を裏切りまわりの雪はどんどん消えて、いつもよりあわててしょうじょうばかまやカタクリが花を見せ、サクラもさいて、4月は瞬く間に過ぎさっていました。明日は三十日。
ああ、そういえば新刊も出たのでした。こんなありがたいことはありません。
日本の偉大な建造物についての本だけれど、関東のものも中部地方のものも、見たことも聞いたこともない建造物があり、とても勉強になりました。
こどもたちが図書館で借りれば、おもしろくてためになる…と信じたいおばけです。

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2018年3月29日 (木曜日)

おばけつぶやき帳

先日お目にかかってお話した方が、急にお倒れになり今、病院の見守りのもとにおられる。
人が生き物である以上、命の尽きる時が来るのは周知のことながら、身近に起こるとあわてふためくこと。
如何にふだん怠惰にいいかげんに生きているかが知れようというもの。
この頃わかったこと。
1日なんとなく、だらだらと過ぎる日を重ねると、心がすさむ。またやってしまった、という後悔とあきらめと、情けなさのミックスの心は、灰色。
誰かのために何かのために命の時間を費やした、という日には満足感に満ちて眠れる。心の色はsunny。
いつ命の終わりを迎えるのかわからないのだから、毎日、心はsunnyで生きていきたい、とオバケは思う。

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2018年1月22日 (月曜日)

おばけつぶやき帳

今、午後一時をまわり、歩栗でも関東でも雪が降り始めております。昨年の師走からたびたび大雪で、大寒を過ぎたばかりの北陸地方では、数十億円の除雪予算をすでに使いきったそうな。降り続く雪を見ている序盤は、ドビュッシーの雪が踊っている、がBGMでもかまわないけれど、降りやまず背丈を超えそうになる積雪になれば、モーツァルトのレクイエム怒りの日の状況下となる予定。
除雪にスコップをふるうBGMは、何にしようかと考えるおばけです。

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2017年12月 3日 (日曜日)

おばけつぶやき帳

山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思へば
と学生のころに覚えさせられた歌が、しみじみとその通りに思える師走に入った。山里は紅葉も終わり、枯葉掃除は桜から柿、紅葉、銀杏と終盤に入り冬の花、雪を待つばかり。
原稿も、ようやく終盤の直しにかかるところまでたどりつきつつあるか。というところ。まだ、根本的に手を入れなければなりないところかあるので、もう少しがんばりたい。
と真面目に取り組むおばけのこの2ヶ月。睡眠は最高のリセット。起きたとき、原稿にプラスするもの、多々与えられる。おばけの知らない世界が、睡眠時に展開されているに違いない。
 
おばけ🌱

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2017年10月21日 (土曜日)

おばけつぶやきちょう

めちゃ忙しい夏が過ぎ、そのままの忙しさで九月が終わり、十月に入ると資料読みと原稿書きの日々。十一月もその予定。
原稿を書けるのはオファーがあるからで、目が見えて手が動かせるオバケは、感謝しつつがんばるしかない。今月120枚、来月120枚、無事に書き上げられますように。蚕が桑の葉を食べるように資料を読み、糸を吐くように文を書いているオバケは、寝ても覚めても描く人物のことを考えております。
 
オバケ🌱

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2017年8月31日 (木曜日)

秋はきにけり
木の間よりもりくる月の影見れば心づくしの秋はきにけり 古今和歌集
詠み人はしとみ戸を閉めるおりに月を仰いだのか、はたまた夜、庭に出て仰いだのか。馬上から眺めたのかわからないけれど、秋という季節の月光は、玲瓏ゆえにものを思わせる。
心尽くしのというのは、真心をつくして、という意味ではなくて、心にさまざまなことが去来し思い悩むという意味を含むようである。
物忘れをする里の母に、毎日、和歌を一首送ることにしているので、必然的に私もあれこれ歌集を開いて、今日の歌を物色することになる。
ずっと万葉集を送っていたのだけれど、なにせ恋の歌が多いので、今日は久しぶりに古今和歌集に戻ってみた。古今和歌集はいいなあ、今の季節にぴったり!と木の間よりの歌に飛びついた次第。
母より、歌の意味を教えて!とメールが来たので、木の間より洩れてくる月の光を見ている。ああ、センチメンタルになる秋がきたのだな、という意味!とあやしげな訳を返した。
母は、かつて言っていた。
秋の光は、亡くなった父がすぐそばに居るように感じる、と。
もう、母は、そのように洩らしたことも覚えてはいないかもしれない。
記憶とは何だろうか。
この夏、たいせつなママ友が亡くなった。
以来オバケは、LINEに熱心になった。
亡くなったママ友とも、最期までLINEでつながれた。
オバケは朝の支度ができると、こどもたちも含め7つLINEを送る。
まるで、生きている出席をとるみたいなものだが、既読が表示されると、よっしゃ、今日もがんばろうと、始動する。LINEを送られる人々の迷惑も省みない。
心尽くしの秋だから。
 
オバケ🌱

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