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2019年2月

2019年2月15日 (金曜日)

おばけつぶやき 紙上の攻防

今日、編集者から校正原稿が送られてきました。
たぶんこれが、印刷前に、おばけが手を入れられる最後の機会。
かと言って、もう大幅な修正などは致しません。読みがなの確認。誤植。読みづらさがないかを、サーッと読んでいきます。
前から気になっていた言いまわしとかがあれば、そこも調整します。
もうすでに、編集者との調整、版元との調整は済んでいる原稿ですから、お嫁入り支度は万端に近いのです。最後の攻防は、校閲者との間に繰り広げられます。
校閲する人はやたら物識りで、もちろん文章的にも専門家。書き手と校閲者との直接対決の攻防は、紙上で繰り広げれば大喧嘩になりそうな気がします。間に編集者や版元をはさんでの対峙なので、編集者がかなりの守備力を発揮してくれます。書き手は、イメージの世界で、言葉を紡ぐのも読み手にどう伝えるかを考え、感覚的に自分の響きに従って書いていますが、時に描く事象の調査が不足していることは、ままあります。そこを、ガンガン突いてくるのが校閲者。とても助けになることもありますが、絶対の信頼は置けません。校閲者の知識は得てして辞書的なことも多いからです。校閲者に指摘されると、やたら闘志がわいてしまうために、集中して原稿を読み直すとこもあり、死守するところもあった校正原稿。すみやかに返送したおばけでありました。

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2019年2月 5日 (火曜日)

立春、本当のお正月は今日あたりから。
あらたしきとしの初めの初春の 今日ふる雪のいやしけよごと 大伴家持 万葉集
新しい年の初めに祈ること、ふりつむゆきのように、いいことがいっぱの年になりますように
という歌意なので、それを詠まれたであろう旧正月の元旦である今日に、唱和するのはいにしえと通いあうものありそうな。
年末年始、妖怪とともに生きていて、今は最後の調整中。編集者と版元の意向に従うのみのオバケです。
物語世界にいると筆まかせで、客観の視座にないまま書いているので、理性と現世の道徳的範疇に、言葉のすべてが入っているのかわかりません。そらゆえ、編集者と版元の意見は絶対。
もう少しで最終局面に入りますので、目を皿のようにして、原稿と向き合うオバケです。


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